代表挨拶
1948年にSummer Teaching Programが設立されてから50年以上が経過し、2008年にSummer Teaching program Cambodia が設立されてから来年で15周年を迎えます。
当時は、学生運動が盛んな時代でしたので、このような活動を理解してもらうことが難しかった中、当時の上智大学のNissel英語学科長のご紹介で、下関と小野田のカトリック関係の教育機関で第1回を開催することができました。それから48年、STPは日本各地で開催されてきましたが、2008年に上智大学アジア人材養成研究センターの設立者で上智大学長の石澤良昭先生のご紹介で、カンボジア、シェムリアップで初めての海外STPの発足が決まりました。現役STP経験者が中心となり、シェムリアップに出向き、上智大学アジア人材養成研究センターの三輪悟先生のご協力の下、2009年に第1回STPCがワットチョー中学校で開催されました。
カンボジアの教育事情は、ポル・ポト政権時代の影響により教科書不足や教員不足などといった問題を抱えています。学生の力は微力ですが、決して無力ではありません。私たち上智大学の英語学科生という特色を生かして、オリジナルテキストをつくり普段学校では受けられないようなアクティブな英語学習を提供してきました。
2015年の5月には、私たちの活動が在カンボジア王国日本国大使館により日カンボジア絆増進事業として正式に認められました。こうした実績は、多くの方々のご支援、ご協力あってのことだと実感しております。改めまして心より感謝申し上げます。
今年度も、カンボジアの子供たちの未来に少しでも貢献できるよう、メンバー一同、全力で活動に励んでいく次第であります。これからもSTPカンボジアの活動にご注目いただき、ご支援ご協力をお願い申し上げます。
2022年10月1日
STP Cambodia
第15代代表 大池 梨乃